昔から虫歯が多く、歯医者さんには小さい頃から不本意ながらお世話になっており、日常生活で「歯」を気にすることが割と多いけど、なかなか行動にうつさないベコです、こんばんは。
最近、なんだか歯の色が気になって気になって、、、芸能人のような真っ白まではいかないまでも、もう少しくらい白い歯を歯医者さんに行かずに手に入れたい、、、そうだホワイトニング用の歯磨き粉がある!と思い、いろいろ調べましたので、おまとめ致します。
そりゃもう個人のブログから歯医者さんのサイト、歯科医の論文まで読み漁りました。
先に結論を言ってしまいますと、多少効果はあるものの着色を完全に防ぐことはできません。 詳しくみていきましょう。
そもそもなんで歯が黄色くなるのか
理由は3つほど。
飲み物食べ物の色素が沈着する
代表例がコーヒーやカレー、チョコレート、赤ワインなど。あとは食べ物ではないんですが、タバコ。あくまで代表例であり、タンニンやカテキン、ポリフェノールを含むもの、調味料の着色料で黄ばんでしまいます。
加齢
歯の表面に白いエナメル質。その中に黄色い象牙質があります。
歳を重ねると、白いエナメル質が薄くなり黄ばみます。象牙質そのものが加齢で色が濃くなることも。
歯の表面が溶け出す
なにか食べたり飲んだりすると、その糖を栄養に菌が増え、酸を作りだし、歯の表面であるエナメル質が溶けます。これが脱灰です。しばらくすると酸性から中性に戻り、唾液の働きにより溶けた成分が元に戻ります。再石灰化と言います。
この脱灰と再石灰化はバランスを保っているんですが、ダラダラおやつ食べていたりするとこのバランスが崩れて歯の表面が溶け出しっぱなしになります。そーなると、表面の凸凹で光が乱反射して輝きがなくなって、黄ばみが目立つといったカラクリです。
普通の歯磨き粉と比較して
ホワイトニング効果を謳っている歯磨き粉とそうでない歯磨き粉、含まれている成分に重複はありますが、一般的にホワイトニング用の歯磨き粉には着色を歯の表面から浮かせる成分が入っていたり、研磨材が含まれていることが多いです。
成分について掘り下げましょう。
ホワイトニング成分について
歯が持つ本来の白さ以上に白くするためには過酸化水素または過酸化尿素のみが効果があるとされています。現在の日本の法律では、医療機関でしか取り扱うことが許されていません。
これは過酸化水素が危険物第6類の劇薬に相当するためです。
では、普通に販売しているホワイトニング用歯磨き粉にはどんなホワイトニング成分が含まれているかと言いますと、自身の歯本来の白さに近づけるための成分や歯医者さんでホワイトニングをしたあとに、その白さを保つための成分が含まれていることが多いです。具体的な成分を見ていきましょう。
ポリリン酸ナトリウム
先ほど紹介した過酸化水素は歯の内層の象牙質までしみ込んで、色を根本から漂泊します。それと比較して、ポリリン酸ナトリウム(一般に短鎖ポリリン酸)は色素分解酵素の一つで歯の表面の色素のみを分解します。
また、歯をコーティングし、新たな着色を防ぐ効果があるとか。他の成分にもいえることですが、ホワイトニングというよりはクリーニングというようなイメージですね。
ハイドロキシアパタイト
ハイドロキシアパタイトとは歯と骨の主成分で、生体と似たような物質です。
歯の表面のミクロな傷を埋めて、歯垢や汚れを付きにくくします。さらに、粒子が細かいため歯垢を除去するにも効果的だとか。薬用のハイドロキシアパタイトは初期虫歯を再石灰化し、修復も行います。
フッ素
歯の再石灰化を促して虫歯になりにくくします。特に前半でも出てきました脱灰の状態を修復します。フッ素自体に歯を白くする効果はないですが、白い歯を保つために効果を発揮してくれます。2017年にフッ素の濃度の限界が1000ppmから1500ppmに引き上げられました。高濃度フッ素入りの歯磨き粉を購入する際は濃度の濃いものが良いでしょう。
研磨剤
上記で紹介したハイドロキシアパタイトも研磨剤の一種です。そのほかには、炭酸カルシウム・塩・顆粒・水酸化カルシウム・シリカ・清掃剤・ピロリン酸ナトリウム・ビーズなども研磨剤に分けまれます。
研磨剤自体に虫歯を予防する効果はありませんが、歯の表面を削るわけなので、着色を落とす効果があります。
一方で、歯の表面であるエナメル質が傷つき、逆に汚れがつきやすくなる可能性があると言われていますが、現在市販されている歯磨き粉に含まれている研磨剤の研磨力は、ISO:国際規格である250以下という基準を満たしていますので、通常の使用では問題ありません。むしろ、研磨剤よりもブラッシングの圧力や歯ブラシの硬さの方が影響すると言われています。
様々な歯磨き粉の着色に対する効果の比較
この記事を書くにあたって、調べ物をしていたら、口腔衛生会誌のある論文と出会いました。この論文では
- 研磨剤+清掃補助剤配合の美白用歯磨剤
- 低研磨性歯磨剤
- 研磨剤無配合歯磨剤
- 歯磨剤使用なし
の4つの条件で、ブラッシングしたときにどのくらい着色を阻止できるかを検討したものです。着色に対する効果を簡単にまとめますと
だが、着色を完全に阻止することはできません。
結局は研磨剤の有無が大きく影響しているようで、研磨剤のつぶの大きさなどはあまり関係ないようです。
研磨剤が入っていない歯磨き粉は、ただのなにもなしのブラッシングと変わらないといった結果も驚きました。
まとめ
歯を白くするためには、研磨剤の有無が重要。
研磨剤には様々な種類があるが、主にホワイトニング用歯磨き粉に含まれていることが多いハイドロキシアパタイトは研磨剤であると同時に歯の再石灰化の効果もある。
しかし、研磨剤の研磨力が高い場合(日本製はOK)や磨きすぎは歯を傷つけてしまうデメリットもあるので注意が必要。また、ホワイトニング用歯磨き粉に含まれている場合があるポリリン酸ナトリウムは新たな着色を防ぐ効果がある。
歯を本来の白さにしたいなら
研磨剤が入っていればホワイトニング用でも、普通の歯磨き粉でもOK
お金に余裕があるならホワイトニング用の歯磨き粉でなおいいが、高すぎる歯磨き粉はコスパがいいとは限らない。
歯を真っ白にしたいなら歯医者で過酸化水素によるホワイトニング!
以上です、ありがとうございました。