どうも、ドドド(@dododo_500)です。本日書いた記事は
投資家
下げ局面でも利益を出したい!
投資家
でも信用取引はハードルが高い。。
そんなときに有効なレバレッジ・ベアETFを自分の勉強のためにもまとめたいと思います。
・米国レバレッジ ベアETFの種類とパフォーマンス
・米国レバレッジ ベアETFの構成銘柄とセクター
・利上げとベアETFの株価
・米国レバレッジ ベアETFをいつまでホールドするか
米国レバレッジ ベアETFの種類とパフォーマンス
2022.06.20時点の情報となります。
米国レバレッジ ベアETFの構成銘柄とセクター
2022.03.31時点の情報となります。
SPXS (⇔SPXL)
SPXSは上位組み入れ銘柄10社で全体の約27.3%を占める。
セクターは情報通信が28%と多く、次いでヘルスケアが13.6%となっている。
SPXSは、S&P500指数の300%に連動するように設計されており、各セクターに分散されている。
そのため、景気後退局面での上げ幅はTECS・SOXS・WEBSなどよりは穏やかである。
TECS (⇔TECL)
TECSは上位組み入れ銘柄10社で全体の約68.4%を占める。
中でもアップルとマイクロソフトで45.6%を占領している。
セクターはソフトウェアが33%と多く、次いでハードウェアが24.6%となっている。
アップルとマイクロソフトをメインにテクノロジー株にまとめて投資をすることができ、高PER株を多く含むため、利上げによる影響が大きい。
特にメインの2社の決算が悪いときなどは積極的に狙っていきたい。
SOXS (⇔SOXL)
SOXSは上位組み入れ銘柄10社で全体の約57.1%を占める。
セクターは半導体一色。
グロース株の代名詞:半導体関連株にまとめて投資することができる。
こちらも利上げによる景気後退時に狙っていきたい。
WEBS (⇔WEBL)
WEBSは上位組み入れ銘柄10社で全体の約44.8%を占める。
セクターはメディア&サービスが26.4%と多く、次いでアプリケーション&ソフトウェアが19.9%となっている。
売上高の50%以上がインターネットから得ている銘柄を集めたインターネット株にまとめて投資することができる。
こちらも利上げによる景気後退時に狙っていきたい。
TZA (⇔TNA)
TZAは上位組み入れ銘柄10社で全体の約3.1%を占める。
セクターはヘルスケアが16.6%と多く、次いで金融が15.7%となっている。
TZAはラッセル2000指数の300%に連動するように設計されている。
上位組み入れ銘柄10社でも合計約3.1%という数字からもわかるように、米国の小型株に分散投資することができる。
小型株は大型株と比べて、値動きが激しいことが知られているが、各セクターに分散されているので、利上げの影響は、TECS・SOXS・WEBSよりは少ない。
EDZ (⇔EDC)
EDZは上位組み入れ銘柄10社で全体の約24.2%を占める。
新興国の割合は中国が28.1%と多く、次いで台湾が15.9%となっている。
EZAはMSCIエマージングマーケッツ指数の300%に連動するように設計されている。
中国の割合が高く、中国の政策に大きく左右されます。
2022.06時点では中国ゼロコロナ政策や、ロックダウンの状況を見守りたいと考えています。ゼロコロナ政策の終了、ロックダウンの解除となれば、EDZは暴落します。
FAZ (⇔FAS)
FAZは上位組み入れ銘柄10社で全体の約43.4%を占める。
セクターの割合は銀行が33%と多く、次いで資本市場が31%となっている。
FAZはラッセル1000金融サービス指数の300%に連動するように設計されている。
一般的に金利上昇は銀行業にとってプラスではあるが、長期金利-短期金利である長短金利差で見ると、その差は一時マイナス圏に突入し、「利ザヤ」が消失している。
これは銀行業にとってマイナス(FAZにはプラス)です。
また、中立金利以上に長期金利が上昇していると、不景気への懸念→資金需要が下がるとの思惑から銀行株は値下がりする可能性(FAZにはプラス)があります。
いろんな金利がありますが、日々のチェックを怠らないようにしたいと思います。
LABD (⇔LABU)
LABDは上位組み入れ銘柄10社で全体の約10.6%を占める。
セクターはバイオテクノロジー1本。
LABDはS&Pバイオテクノロジーセレクトインダストリー指数の300%に連動するように設計されています。
インフレの影響を受けづらく、ディフェンシブ銘柄の側面を持つ。なので、個人的にLABDは、あまり買いむかいたくはない。
DRV (⇔DRN)
DRVは上位組み入れ銘柄10社で全体の約62.3%を占める。
セクターの割合は特化型不動産(インフラ系)が45.1%と多く、次いで産業用不動産が13.6%となっている。
DRVはMSCI米国REIT指数の300%に連動するように設計されている。
特化型不動産とは、インフラ系不動産のことで、携帯電話の基地局など生活に不可避な施設などのことです。景気後退(リセッション)を懸念してのセクター比率なんでしょうかね、しばらく前に見た比率と結構変わっている印象。
それもまた中身を弄ってくれるETFのいいところなんですが。DRV的にはマイナス印象。
ERY (⇔ERX)
ERYは上位組み入れ銘柄10社で全体の約75.6%を占める。
セクターの割合は石油・ガス・消耗燃料が90.5%と多く、残りがエネルギー設備・サービスが9.5%となっている。
ERYはエネルギー・セレクト・セクター指数の200%に連動するように設計されている。
エクソンモービルとシェブロンで約43.8%を占めている。
上記2社をメインに石油・ガスなどのエネルギー株にまとめて投資することができる。
上がりすぎたエネルギーセクターが暴落するまえには仕込んでおきたい。
それが難しいのだが。笑
ロシア・ウクライナ問題、中国ロックダウン、アメリカのガソリン価格など注視していきたいと思います。
DRIP (⇔GUSH)
DRIPは上位組み入れ銘柄10社で全体の約24.7%を占める。
セクターの割合は石油・ガス掘削・生産が73.7%と多く、次いで石油・ガス精製・販売が20.1%となっている。
石油・ガス掘削・生産セクターにまとめて投資することができる。
ERYと同じく、ロシア・ウクライナ問題、中国ロックダウン、アメリカのガソリン価格など注視する必要があるかと思います。
TMV (⇔TMF)
TMVは20年超の国債、全部で3種類からなります。
図のとおり20-24年国債と24-27年国債と27-30年国債で構成されます。
投資先の国債はAAA格付けの優良債です。
TMVは長期債のベアですので、長期債が売られる状況で上がります。
長期利回りの上昇や、QTによる国債の買い付けがなくなることがTMVにはプラス材料と思います。
金利と株価
株式市場では、利上げ、すなわち金利が上昇する局面で、マルチプルコントラクションが生じやすく、それによってPERが低下=株価が下落します。
マルチプルコントラクション
金利上昇 → PER低下 = 株価下落
高PERほど、マルチプルコントラクションは顕著となり、高PERが多いグロース株を中心に株価が下落しやすくなります。
つまり、グロース株が比較的多いSOSX・TECS・WEBSなどが特に上昇しやすいといえます。
しかし、一方で利上げ=株安とはならないとする見方もあります。
たしかに、これも事実です。
投資家
いったい何が違うの?
答えは景気です。相場といってもいいかもしれません。
基本的に、利上げはインフレ(物価上昇)を抑える目的で行われます。
景気○でのインフレ → 利上げ → 株高維持
景気×でのインフレ → 利上げ → 株安促進
執筆時時点(2022.06)では景気感は下げ目線+高インフレ。過去よりも大幅な利上げ(0.5)を行うもインフレ(CPI)が収まらず、6月FOMCでは0.75の利上げを決定しました。
これを受けて、景気悪化への懸念から株価は暴落しました。
米国レバレッジ ベアETFをいつまでホールドするか
今回ご紹介したレバレッジ・ベアETFにはデイリーと名前が入っています。
これはその名のとおり、1日においてのみ、〇倍の値動きをしますよ!ということ。
日をまたいだり、中・長期でホールドしても2倍とか3倍の値動きを保証するものではありませんということです。
特に下降トレンドなら当然、ヨコヨコの展開でも資産は維持されず、目減りします。
ベアに限らずレバレッジ型とはそーゆーものです。あくまで短期で、かつ上昇トレンドでの運用が吉と思います。
レバレッジ・ベアETFが短期運用ということを前提にいつまでホールドするか。
↓大きな目線↓
・利上げが緩和されるまで
↓小さな目線↓
・20%や30%など、パーセンテージを決めて利確する
・CPIやFOMCなどの経済指標やイベント前後
ベアETFの上昇理由が利上げなのであれば、利上げ終了または緩和が発表・考慮されると暴落します。そして、その利上げがどうなるかは、インフレ次第ということ。
インフレがどうなるかは、消費者物価指数CPI、小売売上高、購買担当者景気指数PMI、ミシガン大学消費者信頼感指数などの経済指標をもとにFOMCにて発表されます。
なので、経済指標が市場予想を大幅に下回っていれば、インフレが収まっていると考えられ、利上げ終了または緩和の思惑からベアETFは暴落します。
経済指標がどうなるか分からなければ、経済指標発表前やイベント前にベアETFは売却が良いかと個人的には思います。
インフレが収まらない見込みに自信があるのであれば、持ち越して、次の経済指標発表前やイベント前までホールドでも良いかもしれませんが、大量に所持しているなら、ある程度売却など少しポジションを落とすこともありかと。
経済指標が自分の思惑通りでは無かったとき、10%・20%の暴落は全然ありえますし、思惑通りにいったとしても、その後ボックスを作りヨコヨコの展開になるとレバレッジETFは不利だからです。
レバレッジETFの特性を理解し、経済指標やFRBの動向に注目し、己のリスク許容度のなかで運用をしましょう。
とほぼ自分に向かって言ってます。